堺は包丁と商人の街として有名(あと仁徳天皇陵古墳も?)ですが、実は寺院がとても多いんです。
地図を見ていると、いろいろなところに「〇〇寺」の文字があります。
堺のお寺の中でも歴史的にも出てくる有名な妙国寺と南宗寺を巡ってきました。
妙国寺
蘇鉄(ソテツ)が有名な妙國寺。1562年に建てられた寺院です。
境内には樹齢1,100年を超える蘇鉄(ソテツ)があるのですが、それを見たくて行ってきました。
妙国寺の蘇鉄にまつわる伝説
妙国寺の大蘇鉄は大変珍しがられ、天下統一を果たした織田信長の所望で安土城に移植されました。
ところが、蘇鉄が毎夜「堺に帰ろう」と泣いたので、信長は激怒して「切り倒してしまえ」と命じてしまいます。
部下が蘇鉄は切ったところ、切り口から鮮血を流し大蛇のごとく悶絶し、恐れをなした信長は再び妙國寺に返したという伝説の樹。
今では国指定の天然記念物です。
大蘇鉄(ソテツ)はどこに?
左右に金剛力士像のある立派な妙國寺山門から入り、さっそく妙国寺に入り伝説の大蘇鉄を探します。
境内には蘇鉄がいたるところに植えられているのですが、どれが大蘇鉄なのかわからずウロウロ(;・∀・)
本堂の1階のところに「拝観受付」の文字を見つけたのでそちらに行ってみることに(*´ω`)
自動ドアの中に入るとボランティアガイドの方がおられ拝観の案内をしてくださいます。拝観料は大人ひとり400円。
本堂は一般公開されていませんが、こちらの中で大蘇鉄を見れるとのことで、拝観することにしました。(残念ながら館内や大蘇鉄は撮影禁止なので写真はありません。)
建物の中ではガラス越しに大蘇鉄と蘇鉄枯山水を鑑賞できるのですが、本当に素晴らしかったです!
大蘇鉄は樹齢1100年。大蘇鉄の庭園には千利休の寄贈といわれる「六地蔵灯篭」や「瓢箪型手水鉢」などもありました。
蘇鉄を中心とした枯山水庭園としては全国的にも類をみない貴重なものだそうです。
お庭の意味や歴史の背景、宝物殿のお宝を丁寧に説明して頂き、とても有意義な時間を過ごせました。
本能寺の変で織田信長が明智光秀に殺されたとき、徳川家康はこの妙国寺に滞在していたそうで、ボランティアガイドさんからお聞きしてビックリでした( ゚Д゚)
慶応4年(1868年)に堺港に上陸したフランス兵と警備の土佐藩士との間で争いがおこり、フランス人水兵らを殺害した「堺事件」で、責任を負って土佐藩士11人が切腹した場所でもあり、供養塔が建立されています。
宇賀徳正龍神
こちらは本堂隣の宇賀徳正龍神社。女性の味方で妙國寺の鎮守社。
刀傷だらけで枯れ死寸で蘇鉄が妙国寺に帰って来た時、蘇鉄の回復を願い日珖が法華経を唱えると、翌早朝、年老いた龍が現れて日珖にこんな事を言ったそうです。
「鉄分を埋め込みなさい。そうすれば私が蘇生した時には、報恩として男性の剣難と女性の安産を守ろう」
堺は当時から鍛冶屋のメッカであり、剣のかけら等の鉄屑は豊富です。
早速根元に鉄屑を埋めると大蘇鉄は元気になり、御堂を建てて、大蘇鉄は、宇賀徳正龍神として祀られることになりました。
妙國寺は、大阪夏の陣と第二次世界大戦の度の戦火にて焼失したそうです。
しかし、大蘇鉄は2回の戦火でも無事であり、今でも堺のまちを見守り続けています。
南宗寺 駐車場
駐車場は30台収容可能です。
電車でのアクセスも便利なので、今回は電車で行きました。
南宗寺 詳細
所在地:堺市堺区材木町東4-1-4
アクセス:阪堺線「妙国寺前駅」徒歩5分、南海高野線「堺東駅」徒歩10分
料金:大人400円、小・中学生200円
営業時間:10:00~16:30(15名以上は要予約)
定休日:年末年始
妙国寺から南宗寺へ
妙国寺と南宗寺はやや離れており、徒歩だと25~30分くらいかかります。
そのため、今回は路面電車を利用しました。妙国寺の山門を出て、まっすぐ左に行くと大きな道にぶつかります。
その道路に阪堺電車の「妙国寺前駅」があるので、そちらから路面電車に乗りました。
料金は一律210円。天王寺駅から浜寺公園駅までどこまで乗っても同一料金なので安い!
南宗寺のある「御陵前駅」までは4駅でしたら、車窓から堺の街並みを楽しみました。
南宗寺
「御陵前駅」から東へ徒歩5分ほどで南宗寺に到着です。
北入口から入り進むと、重要文化財の甘露門(山門)が出てきます。
さらにさらに歩いて…道を間違っていないか不安になりつつも歩きます。途中に案内図があるので間違いないことを確認しつつつ進みます。
そして、ようやく入口まで到着です。右側が入口です。
撮影禁止だったので写真は撮っていませんが、境内には国指定名勝の枯山水の庭、国指定重要文化財の仏殿(天井には「八方睨龍(はっぽうにらみりゅう)」)・山門・唐門、千家一門の供養塔、利休ごのみの茶室実相庵(じっそうあん)などがあります。
南宗寺には徳川家康のお墓がある
さらに、ここ南宗寺には「東照宮 徳川家康墓」と碑銘が刻まれた立派なお墓が境内にあるのです。
家康は大坂夏の陣翌年の1616年(元和2年)、駿府城(静岡市)で亡くなり、その後に日光東照宮に改葬されたのでは?と思うと思うのですが…
なぜ南宗寺に徳川家康のお墓があるのか?
豊臣家を滅亡に追い込んだ「大阪夏の陣」。
その茶臼山の戦いにおいて、家康は敵から逃げる際に乗っていた駕籠(かご)ごと後藤又兵衛の槍に突かれて重傷を負い、南宗寺に運ばれて絶命したという伝説が残っています。
そして、その伝説に沿うように家康の墓が境内にあるのです。さらに、家康の亡骸が一時埋葬された場所もあり、その後密かに日光東照宮へ改葬されたそうです。
もちろん伝説の域を出ませんが、大阪夏の陣で命を落とし、その後1年余りは影武者がその役を担っていたいう説。
そんな家康の伝説が残る南宗寺。ぜひ一度足を延ばしてみると新たな歴史の一コマに触れられるかもしれません。
南宗寺 駐車場
30台収容可能な無料の駐車場があります。
駐車場と言っても、広く空いている敷地のスペースに車を駐車するというイメージです。笑
南宗寺 詳細
所在地:堺市堺区南旅篭町東3丁-1-2
アクセス:阪堺線「御陵前駅」下車
料金:大人400円、中人300円、小人200円
営業時間:拝観時間:9:00~16:00
駐車場:30台(無料)
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